仄かな燈火

渡部唯生

2023-05-22から1日間の記事一覧

科学的社会主義2

階級の存在。プロレタリア階級という言葉は、日本共産党の内部ですらほとんど聞かれない。それほどまでにプロレタリアートの人口比率が高まり普遍化したのだともいいうる。我々は古典的なマルクス主義のタームに郷愁を感ずるようなジレッタントであるべきで…

科学的社会主義について

科学的社会主義の本質としては、マルクスが「資本論」で明らかにした剰余価値の学説が挙げられる場合が多い。それは正しいが、どういう意味で剰余価値論が本質的と言えるか。まず資本主義社会の目的が剰余価値の取得にあるという点。資本主義社会の富の実体…

小説について

小説、という文芸ジャンルについて。よく物語と小説が対比的に論ぜられる。物語は中世まで、書物としてだけではなく口承文芸として、また様々な歌謡の題材として等、盛んに読まれた。一方で小説は本質的に近代的なジャンルであって、物語批判、特に社会的現…