仄かな燈火

渡部唯生

私と科学的社会主義

科学的社会主義マルクス主義)という体系的理論。なぜ私はそれを学び、研究するか。私の根源的な欲望に有益であると考えられるからである。私の根源的な欲望とは何か。それは万民と同じく、「あらゆる世界が良くあれ」という欲望である。それは多くの場合に別の、より具体的な欲望に転換して見失われているが、万民に内属する欲望であり、赤ん坊の泣き声のように自然な欲望である。この欲望を、願いとして意思として理解する時に、私は革命の必要を知る。そして革命のために人類が到達した最高の知は、科学的社会主義の中に求めざるを得ない。

貧困、病苦、差別、障害、犯罪、あらゆる否定的な状態はその解決、肯定性への復帰を求めている。そこに私は革命の根拠を見出す。科学的社会主義は、この世界のありのままの状態を、虚飾、虚偽、隠蔽のため直接には知り得ない世界の真実の姿の理論的表現である。この理論を元に、個々の具体的な問題を分析し、理解する事から、問題解決の具体的方法が示されるし、そうでなくてはならない。